なんでパンを焼いているのか

2018-01-01から1年間の記事一覧

〈横須賀④〉なんでパンを焼いているのか

お店がはじまって1年半がたち、お店を毎日オープンするということがどんなに尊いことなのか身を以て実感しています。会社のお店であって、世の中の個人で営んでいるお店に比べたら私なんてまだまだ甘いことは重々承知のうえで、でもやっぱり飲食店をやるとい…

〈横須賀③〉それから

卒製以来の念願だった屋台をつくってのパンの移動販売。 横須賀での施工作業が進むなか、パン焼きやお店づくりに専念しなさいとご達しが下され、施工仕事から離れました。漆喰だらけのツナギを脱ぎ捨て、今度は小麦粉だらけのエプロンを身にまとうわけです。…

〈横須賀②〉マンガをかこう

現場で発酵させようとしたけど、高温すぎてそのまま焼けてしまった失敗例 私はパンを焼いたことが皆無といっていいほど、パン焼きに関して無知で、会社でパン屋をすることになったものの、まさか自分でパンを焼くとは、本気で思っていませんでした。でもこれ…

〈横須賀①〉平屋に暮らそう

パン屋の物件 社長とバゲットを買いにいってからすぐにはじまったパン屋プロジェクト。恐ろしいほど荒れ果てた廃屋を解体することから始まるのですが、ここからは、会社が行ってきたことなので省略。 会社の方針で、店をやるなら横須賀ということで突然横須…

〈東京④〉薪窯のパン屋、やる?

せっせと記録していたパン屋紀行 東京に来て1年、お弁当と仕事のほかに夢中になっていたことが「パン屋巡り」。 現場仕事は、基本的に週6日勤務で、お休みは日曜日。社内の人間ということで、いつの間にかシェアハウスの管理係に任命されていて(家賃少し安…

〈東京③〉フードデザイナーを目指したあの頃

食に関わる仕事がしたいという気持ちがフツフツと沸き、料理でどんなことが表現できるのだろうとひたすら料理に没頭していたこともありました。そのうち、料理を魅せる仕事・スタイリングなどにも興味がわき、フードデザイナーを志したことも。 で、撮り貯め…

〈東京②〉弁当作りに目覚める

弁当全盛期がやって来る もともと好きだったお弁当つくり。社会人になると、アクセル全開で、24時間弁当のことばかり考えていた。 現場仕事は、お弁当と相性がよかった。朝早起きして、シェアハウスの大きなキッチンでお弁当こさえて現場で身体を思い切り動…

〈東京①〉ひかる通信はじまる

1年間住んだ愛しきシェアハウス 突然上京することになり、会社が施工した、古い建物をリノベーションしたシェアハウスへ引っ越し。どの部屋に住むかも、家賃も分からないまま(内覧ももちろんなし)出身も職業も違う男女11人たちと一緒に暮らすことになりま…

〈就職〉ものづくりの現場で修行しよう

学生時代、何度も眺めた琵琶湖と夕日 ポップコーンを弾かせているうちに卒業を間近に向かえます。この卒製を通して感じたのが、もっと勉強しなくてはいけないということでした。わたしなりに、試行錯誤して実践した卒業制作だったのですがやっぱりただの趣味…

〈大学④〉自転車屋台をしよう

唯一の就活に落っこちて、自分のやりたい働き方が見えてきたときに、大学では、卒業製作がはじまりました。この大学では、製作するだけでなく、その製作についてのレポートも提出するため1年を通して、そのひとつテーマについて研究・製作を通してひたすらに…

〈大学③〉働くことについて考える。

面接に落ちてから行ったイタリア旅行 私の唯一の就活は、ライフスタイル雑誌で有名な東京の某出版社でした。エントリーシートや筆記試験・面接を雑誌への情熱を語ることで乗り切り、実質の最終面接で(ここを乗り切れば、あとは面談をして晴れて入社)「この…

〈大学③〉雑誌をつくろう

大学3回生になると、迫り来る就職活動に向けて作品集、いわゆるポートフォリオをつくることになります。せっかくなのだから制作の作品だけでなく、自分の趣味である、食や旅についても載せようと思い雑誌のようにまとめることにしました。愛読していた某出版…

〈大学②〉食への関心

古い引き出しでつくった自家製オカモチ 話がそれますが私は食べることが大好きです。ここまで、絵をかくのがすきだと言ってきたけど、正直、1番すきなのは食べることです。自他ともに認める食いしん坊です。おいしいもののためなら、どこでも駆けつけるし、…

〈大学①〉イラストレーターになろう

なんかやらな!ととにかく手を動かそうと思い、大学2回生になるとアートフェスタに出店することにしました。どんなことをしようかと考え、当時夢中になっていた、食と旅のことについて、絵と文字でかくことにしました。旅行にいって、いろんなもの見て食べて…

〈大学①〉デザインを学ぼう

夏休みの宿題でつくった20歳の自分 大学では、四六時中なにかを制作していました。とにかく先生も学生も、デザインに対してとても真剣で熱心で、いいものをつくると褒めてくれて、すごく嬉しかったし手を抜いたものをつくると、しこたま怒られて、悔しかった…

〈幼少〜高校〉自主勉ノート

大阪でうまれました 小さいときから本当に、絵ばかり書いていました。 なんでこんなに絵ばかり書いていたのかは分からないけど、ムーミン谷の家族のような両親は幼い頃から文化的・芸術的なものをたくさん体験させてくれました。その影響もあったのでしょう…

なんでパンを焼いているのか

大阪で生まれ育って滋賀の大学でデザインを勉強して、東京でひたすら漆喰を塗ったと思えば、25歳のいま、横須賀の山の上で、大きな薪窯でパンを毎日焼いている。 自分なりに、ものすごく考えたうえでパン屋になろうと決めたはずなのに、不安で不安で不安でた…