なんでパンを焼いているのか

〈大学③〉働くことについて考える。

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面接に落ちてから行ったイタリア旅行


 

私の唯一の就活は、
ライフスタイル雑誌で有名な
東京の某出版社でした。

エントリーシートや筆記試験・面接を
雑誌への情熱を語ることで乗り切り、
実質の最終面接で
(ここを乗り切れば、
あとは面談をして晴れて入社)
「この会社で将来的に何がしたいのですか」
と面接官に最後に聞かれたときに
「自分が制作・発行する雑誌をつくりたいです!」
答えたときの、部屋中に微妙な空気が流れたことが忘れられない。

まだまだ学生のわたしは、

オシャレな雑誌をつくる出版社への憧れだけで、
ちゃんと自分が
どんな働き方をしていきたいのか考えていなかった。

この会社が募集していたのは編集者で、
編集者は企画や取材をするもので、
雑誌のデザインをしたいのなら、グラフィックデザイナー
写真をとりたいのなら、カメラマン
雑誌の取材対象のものになりたいのなら、
その道のプロを目指さないといけないわけで、
大きな会社に属しながら全部やりたいというのは、
完全に空気が読めてなかったのです。

ということで、
面接でわざわざ協調性のなさをアピールして
見事落っこちる。

 

でもあの面接で、
自分がやりたいことがはっきりしました。

目の前にあるものが、
どのような思いや行程を経て出来上がり、
どのような人に届けられて、
それがどのように世の中に関わっているのかを

最初から最後まで自分の目で見届けることのできる範囲で仕事がしたい。


面接に落ちてから、
やっと、これからどんな仕事をして生きていきたいかを考えはじめました。