なんでパンを焼いているのか

〈就職〉ものづくりの現場で修行しよう

f:id:h1karu1221:20181010155123j:plain

学生時代、何度も眺めた琵琶湖と夕日

 

ポップコーンを弾かせているうちに
卒業を間近に向かえます。
この卒製を通して感じたのが、
もっと勉強しなくてはいけないということでした。

わたしなりに、
試行錯誤して実践した卒業制作だったのですが
やっぱりただの趣味の延長線で、
単に楽しいだけでは甲斐がなく、
何か面白いことを真剣にやるためには
技術面でも経験面でも知識面でも全然足りなくて
それでも自分一人で模索するのもひとつの選択肢かもしれないけど、
一人ではできないことを経験して学ぶために
会社があるのではないかという結論にいたり、
就職を考えます。

そんなタイミングで、
先生からある東京の会社を紹介されました。
その会社は、古い建物を改修するリノベーション業を主に行っていて
なんだかめちゃくちゃかっこいいシェアハウスや飲食店を施工しています。
「世の中を楽しく、自分も楽しく」が会社のモットーで
古いものへのリスペクトと、大胆なアイデアとユーモアのもと
施工から運営まで何でも行うということで、
社員5人いるかいないかくらいの、なんだかよく分からない会社だけど、
これは!と思い、すぐに連絡をしました。

卒業旅行のパリから帰って来たその翌日、
手土産のエッフェル塔を片手に、社長に会いにいくと
わたしのイメージしていた社長像と全く違い
その辺のベンチで、ファミマのコーヒー片手に軽い自己紹介と、世間話。
30分後くらいには「じゃ、一緒に働きますか」となり、
あれよあれよという間に東京で働くことに決まったのです。
大学卒業式5日前のことでした。